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認知症

認知症とは?

脳を構成している神経細胞が通常の老化よりも急速に減ってしまうことによって、正常な働きを徐々に失っていきます。
原因はまだわかっていませんが、遺伝的な要因に加えて、生活環境の影響が重なり、発病すると考えられています。

40歳ころから90歳にいたるまで広い範囲で発病しますが、65歳以上で多くなります。男女比は1対2で女性に多い傾向があります。

認知症とは、新しいことが覚えられない、経験したことを思い出せないという記憶障害に加えて、思考や判断力の低下、言葉の異常、行動の異常がでてきて今まで営まれてきた仕事、日常生活が困難になっていくことです。

認知症の種類

アルツハイマー型認知症

認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症状の一種です。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血など脳の血管に異常が起きた結果認知症になるものです。

脳に何らかの障害が残った状態、後遺症として進行し、障害された部位によって症状は異なるので麻痺や感覚障害など神経症状を含め、障害された機能と障害されていない機能が混在します。

レビー小体型認知症

アルツハイマー病についで多い認知症で、とても生々しい幻視がみえます。日によって症状に変動があるパーキンソン病がみられるというのが特徴です。

男性は女性より約2倍多いといわれています。

認知症症状

中核症状 判断・思考・適応・問題解決

  • 記憶障害…新しいことを記憶できずにさきほど聞いたことさえも思い出せない
  • 判断力低下…考える力や理解する力が低下する
  • 見当識障害…日時、場所、人がわからなくなる
  • 言語障害(失語)…他人の話す内容が理解できない、自分の考えていることをうまく言えない・言葉が思い出せない
  • 失行…運動麻痺などがないのに目的にあった動作・行動が的確にできない。
  • 失認…空間情報を駆使して操作することができない
  • 他…物忘れがひどくなる

周辺症状(反応性)

  • 不安…自分自身が認知した状況と、現実の状況が異なることが続き混乱や焦燥感、不安感に陥る
  • 抑うつ…気分が落ち込む
  • 興奮…些細なことで怒りだして暴力雨をふるう
  • 徘徊…見当識や記憶障害のために、散歩中や目的地を目指して歩いてるときにわからなくなり歩き続ける
  • 不眠…夜眠らない
  • 被害念慮…なくしたものを盗まれたと思い込む
  • 妄想…ありえないことを信じ込む
  • 幻覚…あるはずのないものが見えたり聞こえたりする

その人に合ったお薬が選べる時代です

アルツハイマー型認知症のお薬は、認知症の様々な症状の進行を緩やかにする効果が報告されています。

治療薬の種類も増え、作用する部位が異なるものや、口から飲むもの、背中などに貼るパッチ剤なども登場しています。

また、薬によって効きやすい症状も少しずつ異なり、中には生活障害への効果が示されたお薬もあります。

たとえば、お薬を飲むことを好む方には経口剤、貼る方が楽という方にはパッチ剤というように使い分けることもできますし、パッチ剤を貼るというお世話をすることで触れ合ったり、会話が生まれたりといったきっかけになることもあります。

ご本人の症状にあった、あるいはそのご家族にとって使いやすいお薬を選ぶことができるようになり、一つのお薬で効果が見られなくても別のお薬が有効になることもあります。

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